「風力バブル」のあだ花/秋本と塚脇の来歴

起訴され表舞台から去って行く2人は、風力発電エンジン点火のディストリビューターに過ぎなかった。

2023年10月号 DEEP [末路哀れ]

  • はてなブックマークに追加

「秋本(真利衆議院議員、48)と塚脇(正幸日本風力開発前社長、64)は、結局、風力発電における(エンジンルームの)ディストリビューター(点火装置)として役目を果たしたということでしょう」洋上風力発電事業を巡る贈収賄事件で逮捕された秋本容疑者と、在宅のまま取り調べを受けている塚脇前社長のことをこう評するのは長く風力発電に取り組んできた風力ベンチャーの幹部である。風力発電は、洋上風力推進に向けた再エネ海域利用法の成立(2018年11月)以降、事業者が30年の占有許可を受ける促進区域を広げ、入札を重ね、まさに「洋上風力バブル」の様相を呈している。風力発電推進に尽力した「政」の代表が秋本容疑者で「民」の代表が塚脇前社長。東京地検特捜部の捜査は続いているものの、「国会質問の見返りに約6千万円の賄賂を馬主費用として渡した」という今回の事件構図に並ぶ疑惑が出てく ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。