生成AI懐疑論が浮上/「エヌビディア」の覇権は続くか

生成AIで株価は爆騰。しかし、覇権は続くのか。そもそも生成AIを疑問視する向きも。

2023年10月号 BUSINESS

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「コンピューティングの新たな時代が始まった」。米半導体大手のエヌビディアが8月23日に開いた2023年5~7月期の決算会見で、同社のジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は自信満々だった。同四半期の売上高は前年同期比で倍増し、純利益は9倍に急増した。

収益化の道筋が不透明

チャットGPTの登場により文字や画像を自動で作る生成人工知能(AI)がIT(情報技術)業界の主役に躍り出て9カ月あまり。エヌビディアは生成AIの学習や推論に不可欠なGPU(画像処理半導体)で約7割の世界シェアを握り、投資家は同社の一挙手一投足に目を凝らす。5月には5~7月期の売上高がアナリスト予想の平均を大幅に上回る見通しを示し、その翌日に株価は一時、前日比30%近く急騰した。関連銘柄も軒並み上昇し、「エヌビディア祭り」を演出したことは記憶に新しい。それから3カ月、再び市場の期待を上回る業績をたたき出し、予想もアナリ ………

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