金融庁を舐めた千葉銀・米本努頭取が居座り

仕組み債の悪質な販売に業務改善命令。6月まで地銀協会長を務めていた米本頭取はどこ吹く風。

2023年9月号 BUSINESS

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仕組み債の不適切な販売をめぐって金融庁から業務改善命令を受けた千葉銀行。処分に当たって求められた「経営陣を含む責任の明確化」などを明らかにするはずの業務改善報告書は、「広範囲にわたって調査を行っている」として期限の7月に内容を公表せず、関係者の処分などについて「改めてお知らせする」などと、間の抜けた文言を並べただけだった。 千葉銀の米本努頭取は全国地方銀行協会の会長として、6月までの1年間、地銀業界の先頭に立って発信を続けてきた。もちろん、各地の地銀などで問題となった仕組み債の販売体制についても、改善を訴えてきた。会員行が顧客本位の業務運営の趣旨に即した販売を進められるように支援するとも強調してきた。その千葉銀で、仕組み債の悪質な販売が横行していたのだ。 処分を受けた千葉銀とちばぎん証券、武蔵野銀行では、現場の営業成績を上げるために投資経験 ………

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