昨年10月のTポイントとの統合発表以降、三井住友フィナンシャルグループ（FG）が知名度向上に注力する「Vポイント」の躍進を警戒する声が、ライバルの決済事業者の間で高まっている。しかし、警戒対象は三井住友FGではない。むしろVポイントのVの由来であり、Vポイントの躍進を支えている世界的な決済企業の米VISAによる「タッチ決済」支配の懸念である。昨年の秋以降、Vポイントは有名俳優を使ったテレビCMで5％のポイント還元をアピールしている。三井住友カードの新しい決済方法「VISAタッチ」でセブンイレブンやローソン、マクドナルドといった有名チェーン店で決済すると5％が還元される。VISAタッチは従来のクレカ決済とは違い、暗証番号やサインなどが不要で決済時間が短縮できる支払い方法で、7月からはスマートフォンアプリのVISAタッチで決済すると7％に拡充された。対象店舗はコンビニのほか ………