アイフルとアコム「サラ金」復活の兆し

アイフルの連結営業債権残高は12年ぶりに1兆円突破。新しい成長トレンドに入ったか。

2023年8月号 BUSINESS

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消費者に小口無担保で資金を貸し付ける消費者金融業界が復活の兆しを見せている。上場する専業大手は、独立系のアイフルと三菱UFJフィナンシャルグループ系のアコムの2社だが、いずれも業績好調だ。アイフルの営業収益は、15年3月期の866億円を底に右肩上がりで回復、23年3月期は1441億円で来期は1612億円を見込む。また15年3月期365億円の純損失だったが、23年3月期は前期比81%増の223億円の純利益だった。連結営業債権残高は12年ぶりに1兆円を突破して1兆159億円となった。ここまでは連結の数字だが、アイフル単体においても看板事業である無担保ローンは、14年3月期に2160億円まで落ち込んでいた営業貸付金残高が23年3月期に前期比9%増の4901億円に回復した。新規顧客獲得数も順調に増えている。回復傾向はアコムも同じだ。メガバンク系列であること、タイやフィリピンでの海外事業があることなど ………

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