「堀正」の巨額粉飾はゼロゼロ融資の副産物か

ポストコロナの倒産に拍車。粉飾決算発覚後の倒産も相次いでいる。

2023年8月号 BUSINESS

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「明らかに『潮目』が変わってきた。今年後半は警戒度を上げる必要がある」――。大手商社で長年、与信管理を担当するベテラン審査マンはこう断言する。足下では3月のJOLED、4月のユニゾホールディングス、5月のFCNTと、「注目銘柄」が相次いで民事再生法に追い込まれた。いずれも業績が悪化し、動向が注視されていた企業群だが、3カ月連続で大型倒産が発生したインパクトは小さくない。ポストコロナの局面に入り、倒産件数の増加に拍車がかかっている。帝国データバンクによれば、2023年上半期の企業倒産は4006件を数え、前年同期を31.6%上回った。コロナ前の18年以来、5年ぶりに4千件台に達した。コロナ禍前半、倒産は歴史的な低水準にとどまっていたものの、昨年春に底を打ち、以来、今年6月まで14カ月連続で前年同月を上回っている。倒産増加の背景にあるのは「ゼロゼロ融資」の返済問題だ。中小企業 ………

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