ラブホで財をなした目立ちたがり屋の篤志家が乗っ取り。総会後に監査法人が辞任。地域金融機関は警戒モード。
2023年8月号 BUSINESS
やはり招かれざる支配者ということなのか――。2年続けて株主総会で社長更迭劇が勃発した京都本拠のフューチャーベンチャーキャピタル(FVC)。その土台が崩壊を始めている。「あの会社の傘下になったことで金融機関が警戒を強めており、FVC離れが進んでいる」今年3月31日、FVCは「創発の莟1号投資事業有限責任組合」の無限責任組合員を人知れず脱退している。同組合は鎌倉投信(神奈川県鎌倉市)と組み2年前に組成したもので出資規模は15億2千万円。FVCにとって大型ファンドだった。内情を知る関係者によれば、これはFVCの経営体制変更を危ぶんだ鎌倉投信側による要請で同組合から泣く泣く外された結果なのだという。FVCは主に地域金融機関と組んでベンチャー投資ファンドを立ち上げ、自身は少額出資のみの無限責任組合員となって運営を受託し、フィーを得るビジネスモデル。つまりは安定収益源を失った ………
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