「立ち入り検査」着手/金融庁に睨まれたクレディセゾンの「絶対王」

金融行政に無知で、老害のお手本事例となった林野宏会長CEOは、当局が懲らしめる格好の獲物。

2023年8月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

株式の持ち合いや取締役の相互派遣など、7月3日までに資本業務提携に関する必要な手続きを終えたクレディセゾンとスルガ銀行。クレディセゾンは金融庁から主要株主認可を取得してスルガ銀行を持ち分法適用会社にしており、今後、同行への出資比率を高めて子会社化することも可能になった。ただし、両者が結んだ提携には批判的な声が渦巻いている。スルガ銀行は2018年に発覚したシェアハウス向けの不正融資を巡って金融庁から行政処分を受けており、業務改善命令は今も解除されていない。ローン債務者との裁判も継続中で、6月21日に開かれたクレディセゾンの株主総会では、会場周辺で債務者約430人と弁護団が「資本提携の前に不正融資問題を解決せよ!」と書かれた横断幕を掲げて猛抗議。6月15日には不正融資問題の被害者が、クレディセゾンによる株式取得を差し止める訴訟を東京地裁に起こしている。 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。