名門「平安女学院」食い潰すシロアリ

経営危機を救った理事長を引きずり下ろした過激なストライキ。黒幕は労組を牛耳る女性校長。

2023年7月号 BUSINESS

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京都御所の向かいにキャンパスを構える名門の学校法人平安女学院で「クーデター」が勃発、私学界で名物経営者と謳われた理事長の山岡景一郎氏(92)が今年4月2日付で辞任した。同法人幹部は「理事長辞任の背後には、元教職員組合委員長で平安女学院中・高校の校長を務める今井千和世氏(70)の存在がある。山岡氏を追い出した後、学院内を今井氏が牛耳ろうとしており、理事長ポストを狙っている」と指摘する。

校長が勤務時間中にビラ配り

平安女学院は、1875(明治8)年に聖公会系のミッションスクールとして設立。傘下に一貫課程の中・高校と大学を抱えている。ところが、2000年代初頭は80億円近い累積債務を抱え、事実上経営破綻の状態にあった。当時、急進的左翼が支配する教職員労組が法人経営を牛耳り、経営陣は教職員の選挙で選ばれるなど極端なボトムアップ型の経営をしていたことがその大きな原因とされる。労組の上部組 ………

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