責任転嫁に躍起「マイナカード」の惨状

国民の信頼損ねる「トラブルのデパート」。岸田政権は責任転嫁に躍起。保険証廃止は禍根残す見切り発車だ。

2023年7月号 BUSINESS

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「デジタル時代のパスポート」との触れ込みで、岸田文雄政権が普及に力を入れるマイナンバーカードをめぐり、深刻なトラブルが頻発している。マイナカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」で別人の個人情報が誤って登録されるミスが相次いだほか、コンビニ店頭でマイナカードを使って証明書を発行するサービスでも、別人の住民票などが誤交付されるトラブルが多発している。さらに給付金を受け取るため、銀行口座とマイナカードの紐付けでも別人の口座を誤登録する事例も続出するなど、目を覆うばかりの惨状を呈している。そうした混乱の中で岸田政権は、来年秋に紙の保険証を原則廃止し、マイナ保険証に一本化するマイナンバー法改正案を成立させた。課題や不安を置き去りにして、紙の保険証廃止を強行するような見切り発車は、将来に禍根を残すことになる。何より問題は岸田政権の責任転嫁 ………

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