今、世界で最も注目されている経営者といえば、生成型AI（人工知能）「Chat GPT」を生み出したシリコンバレーのAIベンチャー、Open AIのCEO、サム・アルトマンだろう。日本を含む各国政府の為政者たちがこの男と会いたがり、「敵か味方か」を見極めようと躍起になっている。38歳にして世界を手玉に取るアルトマン。早熟の天才CEOは28歳でシリコンバレーのベンチャー・ローンチパッド（発射台）「Yコンビネーター」の代表になり、並の経営者なら数十年分に当たる経験を積んできた。我々の質問に対し、人間が書いたものと見分けがつかない文章ですらすら答え、米国の司法試験や医師試験に合格してしまうほどの知能を持つChat GPTの登場は「いよいよ人類がコンピューターに支配される日が来るのでは」と、世界を震撼させている。ただ日本を含め大方の政治家はコンピューターやAIに明るくない。どう規制する ………