新生マネックスが仮想通貨で奈落の底

女性CEO誕生が話題だが、実態はお先真っ暗な事業展開に失望した松本大氏の敵前逃亡か。

2023年7月号 BUSINESS

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1999年の創業以来、マネックスグループの総帥として指揮を執ってきた松本大社長CEOが、6月24日の株主総会後に会長に退く。変わってその座に就くのは、グループ共同CEOでマネックス証券社長を務める清明祐子氏。ネット証券業界3位のマネックスグループにとって初となるトップ交代だが、船出とともに向かう針路は「奈落の底」になりそうだ。マネックスグループの2023年3月期決算の減益幅に、市場関係者は衝撃を覚えたことだろう。最終利益は前期比74%減の34億円。業績悪化の原因は、「クリプトアセット事業」と呼ばれる仮想通貨事業だ。マネックスグループは2018年に、580億円もの仮想通貨を流出させて社会を騒がせたコインチェックを38億円で買収した。すると、21年から始まった仮想通貨バブルの波に乗り、22年3月期には同事業だけで連結利益を上回る139億円ものセグメント利益を上げた。ところが、22年 ………

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