敬遠される「新浪同友会」の鼻息

「大役にチャレンジする」と前のめりな新同友会のトップに、誰がどこまで付いていけるのか。

2023年6月号 BUSINESS

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「この経済同友会は、敗戦まもない1946年に志を同じくする経済人たちによって産声を上げました。その設立趣意書にはこうあります。『今こそ同志相引いて互に鞭うち脳漿をしぼって我が国経済の再建に総力を傾注すべき秋ではあるまいか』。私は多士済々の仲間たちとともに、まさに脳漿をしぼるように大役にチャレンジしたいと思います!」

弟分のロッテ玉塚を厚遇

経済同友会は4月27日に総会と理事会を開き、サントリーホールディングス(HD)社長の新浪剛史が代表幹事に就任することを正式に承認した。その後の就任挨拶が数十分にわたった新浪節は、さながら明治時代の立会演説会のようだった。時に身ぶり手ぶりを交え、「日本を覆う『現状維持病』を吹き飛ばしましょう」などと呼びかけた新浪。もっとも話し上手で知られるため、この手のパフォーマンスに驚く人は少ない。むしろ関係者の間で話題になったのは、矢継ぎ早に挙げ ………

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