特別寄稿 百鬼夜行の「製薬マネー」に一石投ずる「国際シンポジウム」/乳腺外科医・尾崎章彦

2023年6月号 LIFE

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2023年3月7日、製薬企業と医療界におけるカネの問題、いわゆる製薬マネーの透明化を謳った国際シンポジウム「Transparency in Healthcare」が、英国バースで開かれ、世界中から、この問題に関心がある研究者や実務家、医師が集まった。これまで、筆者らは、繰り返しFACTAにおいて製薬マネー問題を追及してきた。製薬企業から医療界に支払われる寄付金や謝金は、医療界にとって、主要な利益相反の原因となる。診療を通じて患者に不利益を与えるのみならず、時に社会を揺るがすスキャンダルにつながる可能性がある。そのため、利益相反を適切に管理し、その影響を緩和することが欠かせない。無論、このような医療にまつわるカネの問題は、日本に限った話のはずがない。むしろ、グローバル市場では、より多くのビッグファーマが鎬を削っており、桁外れの製薬マネーが動いている。代表的な例が米国だ。例え ………

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