施工トラブル噴出! 麻布台でババ引く「三井住友建設」

2年間で500億円を超える損失を計上し、会長は辞任。森ビルの再開発で死屍累々。

2023年6月号 BUSINESS

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日本建設業連合会が4月27日に発表した2022年度の国内建設受注額は16兆2609億円、21年度比8.4%増え、過去20年で最高となった。台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県内の巨大工場建設で総額約1兆円に上る投資を始めるなど製造業の設備投資が増えたほか、東京都心のオフィスビルで大型受注が相次いだ。

前代未聞の施工トラブル

ゼネコン各社は笑いが止まらないかと思いきや、相変わらずのダンピング体質で安値受注の泥沼に嵌ったうえ、施工不良で巨額損失に陥るケースも出ている。その中の1つ、三井住友建設の“悲劇”の現場は、森ビルが手がける巨大再開発案件「麻布台ヒルズ」である。4月21日、三井住友建設は23年3月期の業績見通しで3度目となる下方修正を発表した。「当社が現在施工中の国内大型建築工事において(中略)23年3月16日に公表した169億円の損失に加え、連結決算においては工事損失引当金繰入額を含む82億円の損失を ………

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