いつか来た道 「日ハム新球場」閑古鳥の必然

地元経済界と距離を取り、原野に作ったツケ。大型観光施設を巡る負の歴史がよぎる。

2023年6月号 BUSINESS

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「簡単ではないとは思っていたけれど、まさか開幕1カ月もたたないうちに、これほど閑古鳥が鳴くとは思わなかった」プロ野球、北海道日本ハムファイターズが今シーズンから本拠地球場として使用している「エスコンフィールド北海道」内で飲食店を開いた事業者は新球場を巡る「ご祝儀」が早々にはげ落ちたことに驚きを隠さない。

相談相手はアインHD社長

新球場の目新しさにもかかわらず、ファイターズ戦の観客数は低調だ。開幕3連戦(対楽天)こそ3万人を上回る集客をみせたものの、エスコンフィールドで3カード目となった4月18日からの3連戦(対ロッテ)の観客数は座席数の半分ほどの1万6千人ほどにとどまった。「体感の観客数はもっと少なかった」。人気を当て込んで出店した冒頭の飲食業者は今後の経営に不安を隠せない様子だ。特に集客面で苦戦を強いられているのが平日のナイトゲームだ。前出の対ロッテ3連戦だけでなく、 ………

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