ソフトバンクG 「ハイブリッド債」年利率4.75%は大丈夫か

一般家庭向けに新聞折り込みチラシで売りまくったが、携帯会社の社債と混同させていないか。

2023年6月号 BUSINESS

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顧客とのトラブルが問題となった仕組債問題が燻り続けるなか、社債市場が落ち着かない。今年3月に全損したクレディ・スイスのAT1債(CoCo債)が、国内でも富裕層を中心に約1400億円販売されたという。また、地銀など金融法人向けではあるが、4月26日には、ユニゾHDの社債610億円が債務不履行となった。国内公募社債のデフォルトは2017年のタカタ以来という。

年率4.75%のカラクリ

こうした状況下、富裕層が多いとされる都心港区などでは、一般家庭向けに日経新聞の折り込み広告や直接チラシが各戸にポスティングされた社債がある。それが、4月28日、ソフトバンクグループ(ソフトバンクG、SBG)が約2年ぶりに発行した個人向けハイブリッド債(以下、SBG劣後債)だ。大和証券、野村証券、みずほ証券、SBI証券、岡三証券、SMBC日興証券、東海東京証券、水戸証券の8社により、個人を中心に2220億円が完売している。年限は35年 ………

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