マツダを変えた猛者「毛籠勝弘」新社長

グローバル販売台数が約120万台のマツダは単独では生き残れない。どんな次の一手を打つのか。

2023年5月号 BUSINESS

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マツダで異色の社長が誕生する。今年6月の定時株主総会後に社長昇格が内定した毛籠勝弘(もろまさひろ、62)専務は、生産や開発出身の役員が幅を利かせる中、グローバルマーケティングを得意とする10年ぶりの「文系」社長だ。京都府出身の毛籠氏は1983年、地元の京都産業大学法学部を卒業。入社以来、営業部門中心に歩んできた。同大出身の大企業トップは珍しいが、ビール大手のアサヒグループホールディングス社長を務めた泉谷直木氏が有名だ。氏は1986年に広報企画課長に就き、頭角を現した。毛籠氏も2021年から広報担当役員を務め、ソフトな語り口と巧みなマスコミ対応で評判だが、その柔和な雰囲気とかけ離れた強面の凄腕営業マンの顔を持つ。

異例の広報担当役員兼務

毛籠氏が社長に起用されたのは広報部門での活躍が評価されたからではなく、16年から21年まで北米統括会社と米国販売会社のトップを務め、北米をマツダの ………

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