欧米では、景気後退懸念に加え専門性にも批判。しかし、「後進国」日本ではなんのその。
2023年5月号 BUSINESS
世界的に隆盛を極めてきたコンサルティング業界が、大きな曲がり角に直面している。昨年からメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)やツイッターといった米国のハイテク企業でレイオフの嵐が吹き荒れてきた。ここにきて“人切り”の動きは好調とみられていた大手コンサルティングファームにも伝播。日本でもサービスを展開する名の知れた外資系コンサルの間で、続々と人員削減計画が表面化しているのだ。
規模的に衝撃度が最も大きいのは、経営戦略策定からシステム開発などに至るまで一気通貫で担う総合系の巨大ファーム、アクセンチュアである。3月23日、グローバルで約74万人いる全従業員のうち、約2.5%に相当する、1万9000人もの人員を今後1年半かけて削減する方針を明らかにした。これは、積極採用とともに巨大化を遂げてきた同社日本法人の従業員数(約1.9万人)に匹敵するほどの規模。世 ………
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