スクープ! 電力カルテル事件で大手3社が異議申し立て/「1千億円超の課徴金」法廷闘争に

号外速報(3月2日 16:00)

2023年4月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

電力市場で不当に競争を制限していたカルテル事件が新たな展開を迎えそうだ。公正取引委員会は昨年12月、中国電力と中部電力、九州電力の3社に対し、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで総額1千億円を超える課徴金の納付命令案を提示した。関西電力が主導し、これら電力3社と営業地盤を超えて企業向け電力を販売しないとするカルテルを結んでいた容疑が固まったと判断したからである。独禁法違反の課徴金としては過去最大となる大型カルテル事件である。

中国・中部・九州の3電力が逆襲

この独禁法違反容疑について、課徴金の納付命令案を示された電力3社は公取委に対し、異議を申し立てて審判請求する方向で準備していることが分かった。公取委による巨額の課徴金納付案が報じられて以来、電力3社の対応が注目されていた。電力3社側は「競争を不当に制限するようなカルテルで合意した事実はない」と公取委に真っ向から反論す ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。