2023年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
フリーソフトのダウンロードサイトを運営するベクター(東証スタンダード)に対し、四大監査法人の一角である有限責任監査法人トーマツが2月、「金融商品取引法193条」という“伝家の宝刀”を抜いた。193条では、監査の実施中に法令違反の疑いを見つけた場合、内閣総理大臣(金融庁)に通知することが定められている。通知前には、その旨を監査を受けた法人に知らせなければならない。トーマツは、ベクターの監査中に違法の可能性がある資金移動を発見したという。トーマツが指摘した違法疑惑は、次の4点だ。①太陽光発電の蓄電池開発事業の取引で、株式会社常(北九州市)に1億5千万円の支払いをしたが、経済合理性に欠けている、②太陽光発電所の売買ビジネス事業で、常社に8千万円の保証金を支払っていた、③渡邉正輝社長が代表を務めている別の企業に、常社から資金が還流している、④会社の資金で購入し ………
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