復活の拠点が巨額報酬請求で破綻。17年5月の追放から、逆襲劇に終止符か。
2023年4月号 BUSINESS
追放劇から6年、あの「カジノ王」岡田和生氏が海の向こうで窮地に追い込まれている。2月1日、米国のアルゼ・ゲーミング・アメリカ(AGA社)が連邦破産法11条の適用を申請して経営破綻した。カジノマシンを製造販売する同社はもともとユニバーサルエンターテインメント(UE社)の子会社だったが、2009年に岡田氏が約30億円で全株を買い取って個人所有としていた。周知のとおり、岡田氏は17年に自らの手で創業したUE社から追放されたわけだが、その後はAGA社を根城に反撃の機会を探っていた。ところが今回その重要な足掛かりがもろくも崩れた形。破局的な状況に立ち至ったのは、岡田氏特有の傍若無人ぶりが災いしたようなものと言える。つまりはこういうことだ。破産裁判所への申請書によると、AGA社の負債は1000万~5000万ドルと見積もられているが、そのうち最大の債権者は2736万ドルの債権を持つ「バー ………
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