「邪悪になるな」のグーグルが冷酷な大量解雇

幹部層もレイオフに怯え、広報部は機能不全。フリーランチを享受できたテックバブルの宴は終焉へ。

2023年4月号 BUSINESS

「邪悪になるな」というモットーで知られる米グーグルが大量リストラで馬脚を現した。スタートアップのお手本とされた自由闊達な職場文化は今は昔。2010年代の急成長に伴う組織の肥大化で、「グーグラー」と呼ばれる社員は人材劣化が進み、官僚的な組織風土が蔓延していたと言われる。日本法人の対象者にも「手切れ金」と引き換えに退職勧奨が始まった。「日本のグーグラーが互いに支え合うことには、いつも感謝している」(原文は英語)。グーグルが世界で全従業員の6%に当たる1万2000人の人員削減を発表した約2週間後の2月1日、日本法人の奥山真司代表は全社員に向けてこんなメールを送った。これから辞めさせる社員に向かって他者への優しさを説くとは、なかなかのブラックジョークではないか。米日用品大手P&Gのマーケターとして知られた奥山氏は21年に畑違いのグーグル日本法人社長に転身したが ………

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