「亀田総合病院」止まらぬ自壊 「卒後センター長」解任で大もめ

現場の堪忍袋の緒も切れた。紛糾した説明会に「組織が潰れる前兆だ」と医師らが声を上げる。

2023年3月号 LIFE [その後の亀田病院]

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経営トップが私利私欲に走るとき、組織は崩壊の危機に直面する。医師、看護師の大量退職が続く亀田医療グループはその典型だ。千葉県鴨川市を本拠地とする亀田グループは職員約5千人。浅田次郎の小説「天国までの百マイル」の舞台になったことで知られ、大学病院並みの施設を誇る名門だ。本誌は2021年3月号から都合12回に渡り、亀田隆明理事長による独裁体制を追及してきた。昨年8月2日には、千葉県勝浦市の現職市長が亀田総合病院で手術中に死亡した“事件”を「号外速報」で詳報した。隆明は、自分の長男・俊明らと謀り、グループ中興の祖の典子(隆明の実母)や、グループ内外から信頼が厚かった信介と省吾(隆明の双子の弟)をグループから相次いで追放し、隆明ファミリーによるグループ支配を強引に実現。異論を許さない独裁体制を敷いた。齢94歳の典子は、20年末に書いた隆明宛の手紙で、このままで ………

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