クレディセゾン林野・長期政権と後継候補の憂鬱

ご乱心か、上場子会社売却で二転三転。異例の昇進を遂げる46歳・若き専務の社内評は。

2023年3月号 BUSINESS

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クレディセゾンの迷走が金融業界で話題になっている。東証スタンダードに上場する「セゾン情報システムズ」(以下SISCO)について、いわゆる「親子上場問題」を解消するためひそかに売却の検討に入り、複数の投資ファンドに声をかけたことが分かっているが、結局取りやめになった。証券関係者は「ファンドの提示価格が想定を下回ったのだろう」とみる。代案として浮上したのが、クレディセゾンがTOB(株式公開買付)によりSISCOを完全子会社化するプラン。SISCOはクレディセゾンが巨費を投じた基幹システム「ヘリオス」のメンテナンスを担うなど事業上の関係が深いため、子会社化にはさして違和感はない。クレディセゾンではSISCOの主要な株主各社に対し、TOBへの理解を求めて具体的な根回しを始めた。ところが、そのプランも「順調に進んでいたさなか『急に林野さんの気が変わった』として白紙撤回され ………

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