「カナフレックス」約4億円不払いの怪

老舗包装袋メーカーの適時開示に集まる関心。貸倒れならダメージだが、その取引先は…。

2023年2月号 BUSINESS

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東証スタンダードの上場企業に「昭和パックス」(東京都新宿区)という老舗の産業用包装袋メーカーがある。年商200億円程度で、時価総額も70億円足らずの地味な会社だが、昨年12月23日にリリースした内容が注目を集めている。「連結子会社における債権の取立不能または取立遅延のおそれに関するお知らせ」という適時開示がそれ。グループの商社機能を担う子会社のネスコ(千代田区)において、取引先に対する売掛債権3億8000万円の回収が滞っているというのだ。取引先の社名は「法的整理や手形の不渡りなどの事実は発生していないため(中略)伏せさせていただきます」(リリース)と特定を避けたものの、3億8000万円という額は昭和パックスの前期純利益の3割強に相当する。仮に貸し倒れとなれば業績に大きなダメージを与えてしまう。その取引先は倒産もしていないのになぜネスコに支払いをしないのか。 ………

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