関西私鉄でまたも社長解任 「阪急タイガース」への布石か

関西人の愛唱歌「六甲おろし」の歌詞を「阪神」から「阪急」に置き換えるCM効果だけでおつりがくる。

2023年2月号 BUSINESS

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関西私鉄でまたも社長粛正の嵐が吹き荒れた。2022年も押し詰まった12月21日、阪急阪神ホールディングスが突然、社長交代を発表したのだ。嶋田泰夫副社長が23年3月1日付で社長に昇格し、杉山健博社長は代表権のない取締役に降格となる。阪急阪神HDの最高実力者である角和夫会長は留任する。この10年余、実力会長・CEO(最高経営責任者)が、自ら後任に選んだ社長を更迭するケースが関西の私鉄大手で続発している。口火を切ったのは京阪電気鉄道(現京阪ホールディングス)の佐藤茂雄CEO取締役会議長(故人)だ。11年に上田成之助社長を相談役に退かせ、加藤好文常務執行役員を社長に据えた。上田氏の起用について佐藤氏は「失敗した」と広言してはばからなかった。佐藤氏は取締役相談役になったが実権を握り続けた。15年には南海電気鉄道の山中諄会長が亘信二社長の職を解き、子会社の南海辰村建設会長に ………

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