「我田引鉄」主役は“パンツ大臣”

下着泥棒で名をはせたあの男が、どう考えても無駄な整備新幹線建設で吠えまくる。

2023年2月号 BUSINESS

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2030年代の全面開業を目指して工事が進む北陸新幹線。24年春には金沢-敦賀間が開業し、その後新大阪までの延伸工事が計画されている。ただ環境影響評価(アセスメント)への地元住民の反対などにより必要な手続きが進まず、与党が求める23年度早期の着工が難しいと判明したのが昨年12月14日に開かれた与党の北陸新幹線敦賀・新大阪間整備委員会だった。

「どの口が言っているんだ」

「裏切り行為だ」「自治体に説明できないじゃないか」。委員会ではこんな怒声を投げつけられた国土交通省の幹部は、必要な手続きや国の認可後に行うべき作業のいくつかを前倒しで実施すると約束した。アセスの意義を蔑ろにする事実上の着工宣言だ。禁じ手以外の何物でもない。委員会に出席する議員らはいずれも北陸の選挙区出身。ある関係者は「注目度の高い新幹線の整備事業は格好の地元へのアピールになる」と振り返る。こんな茶番劇を委員長と ………

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