「新NISA」SBIと楽天がシェア独占

口座数、残高ともネット証券が圧倒。既存の証券会社や銀行は「儲からない」「面倒くさい」と不平不満ばかり。

2023年2月号 BUSINESS

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暮れも押し迫った12月30日、東京証券取引所の大納会に出席した岸田文雄首相は、岸田政権が掲げる「新しい資本主義」のなかでも「資産所得倍増プラン」は重要な柱であり、貯蓄から投資へのシフトを大胆、抜本的に進めると高らかに宣言した。NISA(少額投資非課税制度)の拡充、iDeCo(個人型確定拠出年金)の改革に加え、顧客本位の業務運営、金融経済教育の充実、消費者が信頼できるアドバイスの提供の推進といった総合的な取り組みを進めていくという。

楽天とSBIがトップ争い

特に、NISAについては、制度がごちゃごちゃしていて利用者からも不評だったが、一般NISAとつみたてNISAを一本化、非課税期間を無制限にし、年間投資上限額を最大360万円に引き上げ、生涯に渡る非課税限度額も1800万円に増やすことで、2024年1月からシンプルで使い勝手のいい「新NISA」に生まれ変わる予定だ(表1)。政府は今後5年間でNISA口座数を ………

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