次の金融庁長官「オーパス伊藤」で胸を張れるか

監督局長の行状が暴露され、意気消沈どころかほくそ笑む庁内。長官栄進の芽は消えたと見る向きも。

2023年2月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

昨年11月3日号の『週刊文春』に「次の金融庁長官が捜査を止めた!?」と題する記事が掲載されると、同庁幹部の多くがほくそ笑んだという。昨年10月、医薬品関連会社「セネジェニックス ジャパン」元取締役の竹森郁被告が、医療ベンチャー「テラ」を巡るインサイダー取引事件で金融商品取引法違反の罪に問われた裁判で、金融庁の現監督局長、伊藤豊氏の行状を暴露証言したのだ。記事によると、大樹総研の矢島義也会長らの食事会に伊藤氏が参加。そこで竹森氏に対し、証券取引等監視委員会によるセネ社への捜査を止めさせるという「約束」をしたという。実はこの疑惑自体はマスコミでは旧聞に属する話だった。監視委も、テラ周辺を洗う中で伊藤氏との接点を聴いていたが、金融庁長官のイスを約束された「財務省のエース」の扱いに苦慮したようだ。記事では、矢島氏は「約束」の事実を否定したが、伊藤氏も ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。