山上「極刑」へ“慎重”か 長期鑑定の裏事情

容疑者の精神状態を「より詳細に調べる」と検察。安倍氏銃撃からはや半年。公判開始見通せず。

2023年1月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

安倍晋三元首相の射殺事件で現行犯逮捕された元派遣社員、山上徹也容疑者(42)の取り調べを中断して始まった鑑定留置が、2023年1月10日まで延長された。鑑定留置では、精神鑑定で刑事責任能力の有無、程度を確認しているが、なぜ7月下旬から半年近くも続くのか。その後の裁判はどうなるのか。警察関係者によると、山上容疑者は7月8日午前11時半頃、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で参院選の応援演説をしていた安倍氏を狙って手製銃を2回発砲し、2発目が命中した。奈良県警は殺人未遂の現行犯で逮捕。午後に安倍氏死亡が確認され、送検容疑は殺人に切り替えた。山上容疑者は調べに対し「母親が統一教会(15年に世界平和統一家庭連合と改称)に多額の寄付をしたため家庭が崩壊し、兄は自殺した。教団を日本に招き入れたのは岸(信介)元首相なので、その孫の安倍氏を狙った」などと供述した。安倍氏は小泉内 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。