産業復興の大要はR&D投資の再発明

かつてはEVでもトップ。非技術領域とゲームチェンジングテクノロジーとの融合に活路。

2023年1月号 BUSINESS

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日本産業が大きな節目を迎えている。重要な外貨獲得手段であったエレクトロニクス産業の輸入額は国内生産額を上回り、輸入産業に転じている。2040年に世界新車販売台数の半分を占めると推計されているEV。21年の販売台数は中国273万台、欧州121万台、米国46万台に対して、日本はたった2.1万台である。EVに不可欠なリチウムイオン電池を発明し産業化したのは日本であり、わずか10年前には、日本のEVが世界トップだった。「無資源国家日本は科学技術で付加価値をつけることでこれまで食べてきたし、これからもそれで食べていかざるをえない。このままいくと本当に危うい」評論家、ジャーナリストの故立花隆氏は00年、新人官僚の研修でこう語った。立花氏が東京大学先端科学技術研究センター客員教授だった00年前、学生だった筆者は立花ゼミに参加していた。立花氏は脳、ロボット・人工知能、分子生物学な ………

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