11月27日、東京・墨田区にある両国国技館。大相撲が開催中なら力士の名前が書かれた色鮮やかな幟（のぼり）がはためくが、この日は一風変わった幟が約20本立っていた。「旭川」「東京」「長野」「奈良」「和歌山」「有明」などの地名が書かれ、その下に「高専」の二文字が記されていた。高専とは高等専門学校のこと。国技館では、「高専生たちの甲子園、祭典」とも呼ばれる「高専ロボコン」（アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト）の全国大会が始まろうとしていた。地方大会から全国大会まで3年ぶりにリアルな大会となった高専ロボコン。1988年から2022年で35回を数える。国技館には地方大会を勝ち抜いた25校が全国大会に駒を進めた。22年のテーマは「ミラクル☆フライ～空へ舞いあがれ！～」。各校が独自に紙飛行機をたくさん折り、その紙飛行機をやはり独自に制作したロボットで飛ばして ………