テスラに鼻息をかける「BYD」

時価総額が業界3位の中国EV大手が日本市場に参入。このままでは日本車は敗北か。

2023年1月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

中国の大手自動車メーカー、BYDが世界での存在感を高めている。2022年3月にガソリン車の製造を中止し、EVとプラグイン・ハイブリッド車(PHV)に経営資源を集中させ、今やEVで先行する米テスラに迫る勢いだ。

マーケのプロが日本法人社長

BYDは1995年に電池メーカーとして中国・深圳で創業、03年から自動車事業に参入した。08年には米国の著名投資家、ウォーレン・バフェット氏が投資したことで名を馳せた。21年12月期の売上高は前年比38%増の2161億元(約4兆2290億円)、営業利益はコスト増の影響で35%減の46億元(約900億円)。営業利益率は2%台と低いものの、乗用車販売は84%増の71万台に伸びた。ゼロコロナ政策が続いた中国においてBYDの勢いは今年になっても衰えず、22年1~3月期の売上高は前年同期比63%増の668億元(約1兆3千億円)、営業利益は64%増の10億元(約195億円)で、新車販売も2.8倍の29万台。このうちEVと ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。