「コロナは二類」は厚労一家の「岩盤利権」/医療ガバナンス研究所理事長・上昌広

本音は「五類にしたら民間主導となり、厚労省が仕切れない。折角、拡大した保健所体制が崩壊する」

2022年12月号 LIFE [溢れる「コロナ難民」]

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「このままでは、今冬も巷にコロナ難民が溢れるでしょう」東京・大阪・北海道などで訪問看護ステーションを経営する坂本諒・看護師は言う。なぜ、彼女はこのように言うのだろうか。それは「現在の体制では、高齢のコロナ感染者の多くを救えないから」(坂本看護師)だ。彼女が語る具体例は説得力がある。70歳独居男性のケースだ。この患者は脳梗塞、心不全、慢性気管支炎などの基礎疾患に加え、軽度の認知症を患っていた。定期的に通院すると共に、訪問介護事業所を通じて、服薬介助、おむつ交換、食事支援などのサービスを受けていた。この患者が、38度台の発熱でかかりつけ医を受診したところ、コロナ感染と診断された。軽症のため、在宅療養となったが、オンラインや在宅診療をやっていないかかり付け医は、診療を継続せず、さらに、訪問介護事業所は、「感染症対策の専門知識がないヘルパーを、無理 ………

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