銃撃余波「神奈川県警」空回り

県警本部長の指揮で捜査員を大量投入も、犯人は2分後に脱出。もぬけの殻に4時間。

2022年12月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

10月20日正午過ぎ、JR町田駅近くのコインパーキングで暴行事件に関与していた疑いのある男を、神奈川県警暴力団対策課の捜査員2人が発見した。50メートルほど離れた場所から見張り、応援の捜査員の派遣も要請した。

県警のキャリアはピリピリ

応援部隊が到着する前に、身長約170センチ、黒色の野球帽に上下紺色の作業服姿の男が現場に現れた。捜査員が男に声をかけようと近づいた途端、男は逃走。約100メートル離れた相模原市南区の閉鎖したホテルの敷地に逃げ込んだ。ホテルは2021年8月に廃業、廃墟になっていた。「立てこもり事案が発生した」。一報を受け、県警は大規模な捜査を展開した。上空からリアルタイムで監視できるヘリを飛ばし、現場周辺には警棒やさすまたを持った警察官が取り囲んだ。さらに立てこもったホテルの近くに極秘に捜査指揮ができる部屋も確保。「ビルのオーナーが協力的だったおかげで短時間のうちに ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。