創業者の呪縛! 「日本電産と同病」富士ソフトの「怠惰」経営

連れて来た社長は次々にクビ。3Dから「不動産への過剰投資」「総花的で具体性のない事業戦略」を突かれている。

2022年12月号 BUSINESS [創業者の呪縛]

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独立系情報システム会社大手、富士ソフトがシンガポールに拠点を置く投資ファンドに経営改革を迫られている。独立系では売上高、経常利益とも7位につけ、2021年12月期は売上高2578億円、最終利益91億円の増収増益。文句を言われる筋合いはなさそうだが、過去10年で見ると、利益の多くを自社ビルなどの不動産に投じ本業はほとんど成長していない。現場の稼ぎに頼って経営陣が無為無策を続ける「怠慢経営」の典型とも言える。一見、健全だが実は「怠惰」、そんな経営が、日本経済の成長を阻害している。富士ソフトに経営改革を迫っているのは同社の大株主で21.45%を保有する運用会社の3Dインベストメント・パートナーズ。3月の株主総会で企業統治の改善を求めて社外取締役の選任を要請し否決されたが、4割近くの賛同率を得た。さらに3Dは取締役4人の選任を求めて臨時株主総会の開催を請求。富士ソフトは1 ………

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