萩生田が一目置かれるのは、 抜け目ない世渡りに長けているから。 首相に逆ねじを食わせほくほく顔。
2022年12月号 POLITICS
国民的アニメ「ドラえもん」。ジャイアンに怒鳴られたのび太が右往左往する場面はお馴染みだ。政府自民党内でそんな寸劇が演じられたとしても、もはや誰も驚くまい。一晩で4兆円を積み増すこととなった「大バラマキ」経済対策は、自民党のジャイアンこと萩生田光一政調会長の顔色をうかがう岸田文雄首相のひ弱さの表れ。さながらガキ大将に振り回される「のび太総理」だ。目まぐるしく事態が動いたのは10月26日。首相官邸に財務省が持ち込んだ経済対策のための補正予算案は当初25.1兆円。そのレクチャーを受けた首相が経済対策に関する自民党の議員間協議に出席中の萩生田氏に、電話でお伺いを立てたところ、萩生田氏が「それは了解していない」と一蹴。あろうことか、そのやりとりを萩生田氏が暴露したため党内が紛糾、予算案は翌27日に総額29兆円余りへと水膨れした。党内論議の最中に予算規模を決め ………
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