「ゆうちょ銀行」 かりそめのプライム上場

経過措置でなんとか維持。1兆円超の株式売り出しは可能なのか。投資家がおいてけぼり。

2022年12月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

ゆうちょ銀が11月11日に発表した2023年3月期中間決算は、中間純利益が前年同期比766億円(32.5%)減の1586億円。上半期として上場来最高益だった前年に比べ厳しい状況は織り込み済みで、通期予想(3200億円)、配当予想(50円)は据え置いた。会見した新村真常務執行役は「フォローとは言いにくい外部環境だったが、堅調な決算」と総括した。ただ「堅調」でよいのだろうか。東京証券取引所の新市場区分見直しから半年が経った。東証は一部・二部・マザーズ・JASDAQから、プライム・スタンダード・グロースの3市場へと再編された。ゆうちょ銀は上場基準に達せずに条件付きでプライムに残っている“お目こぼし”状態なのだから。プライム市場に上場するには、「流通株式数」「流通株式時価総額」「流通株式比率」が条件。新市場の開始時点でこれらの基準に満たなくても、将来的に基準を満たす対策を示す「 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。