みずほ「楽天証券20%出資」はお友達ディール

興銀時代から三木谷は木原の兄貴分。 訳ありの負け組がもたれあい、 傷を舐めあう姿しか見えない。

2022年12月号 BUSINESS

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「これは明白なお友達ディールじゃないか」。みずほフィナンシャルグループ(FG)の役員OBはこう嘆く。10月に明らかになったみずほによる楽天証券への出資案件である。みずほFGが楽天証券の株式2割を親会社の楽天から譲り受け、支払った金額は約800億円。金融アナリストは「いくらなんでも高すぎる」とくさす。「お友達ディール」と揶揄されるのは、みずほFGの新総帥、木原正裕社長と楽天グループの三木谷浩史会長兼社長が同気相求む仲だからだ。両人は1965年生まれだが、早生まれの三木谷が一つ先輩。共に帰国子女で進んだ大学も同じ一橋大学。三木谷がテニス部、木原はアイスホッケー部に在籍するなど、体育会出身なのも共通項だ。1年違いで二人とも旧日本興業銀行に入行し、旧興銀の独身寮で共に過ごした。「木原は興銀時代から三木谷を兄貴分として慕い、その意に背くことはできない間柄」と、二人 ………

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