トヨタ経由で「新しい資本主義」を実行したい岸田文雄。政界に待望論を定着させてから経団連会長になりたい豊田章男。
2022年12月号 BUSINESS [財界総理へ不人気総理が露払い]
トヨタ自動車の豊田章男社長の財界活動が活発になってきた。その存在感と影響力は、もはや「財界総理」と言われる日本経団連会長を凌ぐほどだ。
豊田氏は11月2日、首相官邸に出向き、岸田文雄首相や西村康稔経済産業相ら主要閣僚と会談、EVや自動運転など自動車産業に迫る技術革新に対応するための課題や自動車関連税制についての要望を伝えた。首相側は来年の春闘での一層の賃上げ協力を求めた。この会談は日本経団連が今年6月に設立したモビリティ委員会の活動の一環。同委員会は、部品生産、金属加工、整備、エネルギー、IT、運輸などすそ野が広い自動車関連産業全体の競争力を高める狙いで設置され、すでに200社超が参加している。委員長には経団連会長の十倉雅和氏(住友化学会長)自らが就き、共同委員長として豊田氏とデンソー社長の有馬浩二氏が名を連ねる。豊田氏は日本自動車工業会、有馬氏 ………
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