政府の各種審議会で委員を務める翁氏は「女性枠」で当確。 官邸の思い通りに動いてもらえる恰好の人物。
2022年11月号 BUSINESS
現副総裁か、前副総裁か――。来年4月8日に任期を終える黒田東彦日銀総裁の後任人事が大詰めを迎える。主要候補は2人。1人は2018年から日銀副総裁を務める雨宮正佳氏。もう1人は13年~18年まで日銀副総裁を務めた中曽宏氏だ。異次元緩和からの「出口戦略」が次期総裁の最大のミッションとなるだけに、デフレ下の金融政策を長年にわたって陣頭指揮してきた雨宮氏が本命視されるが、中曽氏も屈指のセントラルバンカー。「その差はわずか」(政府関係者)で予断を許さない。次期総裁候補がこの両者に絞られる中、2名の日銀副総裁人事も注目の的になっている。2名のうち1人は女性就任が有力で、この「女性枠」でも2人の名前が挙がる。日本総合研究所の翁百合理事長と、慶応義塾大学の白井さゆり教授だ。これまで日銀の総裁・副総裁に女性が就いたことはない。しかし世界に目を転じると、米連邦準備理事会(FRB ………
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