岡田と芳野がカギ握る「立憲民主再編」政局

「政策提案路線」から「政権追及」にシフトした立憲民主党。連合初の女性会長と「大きな塊」作りで手を組めるか。

2022年10月号 POLITICS

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「国会に相談もなく決めたのは戦後初めてだ。とんでもない」――。9月8日の衆院議院運営委員会の閉会中審査。立憲民主党の泉健太代表は25分間にわたり、安倍晋三元首相の国葬を巡り、岸田文雄首相の姿勢を糾し、開催反対を表明した。その質疑内容は、8月31日に公表された「国葬に関する考え方」と題する文書を下敷きにしたものだった。そこには「国葬について明確な法的根拠や基準がない。内閣の恣意的な判断によって、総理経験者の弔い方式を決定することは許されない」と、明確に記されていた。岸田政権と戦う決意を示した「文書」を作成したのは幹事長に就任したばかりの岡田克也氏(69、当選11回)。旧民主党政権時代に副総理や外相など歴任した同党の最重鎮である。泉氏は7月の参院選敗北を受け、「先祖返り」と揶揄されながらも、岡田氏に異例の4度目となる幹事長就任を懇請した。立憲民主は今、「 ………

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