「品位なき白票バトル」慶應義塾評議員会選挙

選挙管理委員会が嘆くように、有名企業の社長らが慶應出身幹部を動員した「白票集め」が横行。

2022年10月号 LIFE

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今年8月末に約30万通もの投票用紙が日本全国だけでなく海外にも一斉に送付された。受け取り主は、「塾員」と呼ばれる慶應義塾大学の卒業生だ。4年毎に開催される慶應義塾の最高意思決定機関である評議員会選挙が始まったのだ。今回は、評議員の定員約100人のうち、塾員の投票により定員30人の「卒業生評議員」を選ぶものとなる。全60候補者のうち、出身学部別では、看板学部とされる経済学部が21人とトップを維持するものの、今や偏差値と人気度で経済学部を凌駕する勢いの法学部が15人と猛追しており、以下、商学部8人、理工学部6人、文学部5人、医学部3人と続く。総合政策学部卒業者も2人立候補しており、1990年に開設され総合政策学部と環境情報学部を擁する湘南藤沢キャンパス(SFC)出身の評議員が初めて誕生しそうだ。評議員候補者の大半は、日本を代表する名門企業の創業者一族や経団連企業の重 ………

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