7月27日、ある詐欺事件が三重県警によって摘発された。県内在住の会社役員が提携先の都内企業の代表取締役に対しヘリコプターの転売話を持ち掛け2億5千万円を騙し取ったというものだ。じつはこの被害者、本誌が何度か報じてきた不動産投資商品「みんなで大家さん」を主宰する柳瀬健一氏だった。逮捕された会社役員は2016年、北海道で遊覧飛行会社「日本ヘリシス」を設立、翌年8月、三重県に進出していた。この時、急接近した先は地元のテーマパーク「ともいきの国　伊勢忍者キングダム」だった。もともと同施設は「伊勢戦国時代村」と呼ばれていたもの。開発企業の大新東が手放した後の16年、柳瀬氏率いる「共生バンク」を中核とするグループに取り込まれていた。以後、同施設はグループ内の「都市綜研インベストファンド」が組成する「みんなで大家さん」の目玉となる。関連商品は70億円ほどの出資金を ………