「火災リスクそっちのけ」BYDのEVが日本上陸

「来年から日本で最新EVを販売!」と、メディアは囃し立てるが、火災事故を軽視していないか。

2022年10月号 BUSINESS

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ついに中国の電気自動車(EV)が国内を走り回ることになった。電動車でテスラを抜き世界トップシェアになったBYD(比亜迪)が、来年からバスだけではなく乗用車も日本で発売するという。最新EVの登場とメディアは囃し立てるが、火災リスクを軽視していないか。BYDは1995年、深圳市で王伝福氏が創業した電池メーカー。米携帯電話向け小型電池で成功を収め、飛躍を求めて自動車市場に参入した。しかし、ガソリン車では先行する大手メーカーに追いつけないと、20年ほど前から電動車開発に取り組んできた。カーボンニュートラルの追い風に乗り、20年にはトヨタ自動車と折半出資で深圳にEV設計・開発会社を設立するまでになった。BYDは日本進出に当たって「世界中で高い安全性と航続性能をもったEVを求めやすい価格で展開してきた」と喧伝するが、いささか実態とかけ離れているようだ。同社は一般に使われる ………

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