「(東芝社長の島田太郎は)軽い。社長の器ではない」などとうそぶき、すっかりキングメーカー気取り。
2022年10月号 BUSINESS
アクティビストのくびきから逃れようと、買収ファンドへの身売りに突き進んでいる東芝――。救世主として、俄然注目を浴びているのが、政府系投資ファンドの産業革新投資機構(JIC)である。社長の横尾敬介のもとには、JICと手を組めばディールを落とせると踏んだ外資系ファンドが日参。横尾は東芝社長の島田太郎ら経営陣とも密かに面談し、「あいつは軽い。東芝の社長の器ではないな」などと周囲にうそぶくなど、すっかりキングメーカー気取りだ。横尾は旧日本興業銀行出身で、みずほフィナンシャル・グループ統合後の最終ポストはみずほ証券会長。だが、興銀では「二流人材」の扱いだった。三菱UFJフィナンシャル・グループ副社長からJIC社長に収まりながら、高額報酬を巡る問題で辞任した田中正明の後任だが、引き受け手がなく、セカンドチョイスで選ばれた所詮「代役」でしかない。にもかかわらず、何 ………
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