米国最大の新車市場、カリフォルニア州が2035年に州内の新車販売をすべて電気自動車（EV）とプラグインハイブリッド車（PHEV）とする規制案を発表した。ハイブリッド車（HV）は認められず、小手先の電動化でお茶を濁してきたトヨタ自動車など日本企業にとってガソリン車の販売禁止は焦眉の急だ。世界的なEV化の潮流を見誤り、米テスラとの差は挽回困難なレベルまで開いてしまった。州の新車販売に占めるEVとPHEVの割合は現在18％だ。規制は、これを26年に35％とし、その後、毎年引き上げて35年に100％にすることを想定する。今回の規制は、ニューサム州知事が20年に行政命令で方針を決めており、驚きはない。ただ、米メディアによると、他にも17州が同様の規制を採用する可能性がある。こうなるとイーロン・マスク最高経営責任者に率いられ、EV市場で首位を走るテスラの独壇場だ。実際、シリコンバレー ………