奈良の恥「残念な三バカ大将」

信用できない警察、老害知事、運賃値上げしか能がない近鉄会長――。奈良県民は辟易している。

2022年9月号 DEEP

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奈良県民は不幸だ。治安を担う県警本部長は安倍晋三元首相の狙撃を防げなかったお間抜けで、地元行政をあずかる知事が老害で、地域住民の足である鉄道会社を率いるのは大幅な値上げしか収益改善策を思いつかない残念なホールディングス会長だからだ。1960年代に「三ばか大将」という人気コメディ番組がテレビで放映されていた。ポンコツな主人公たちが繰り広げるドタバタ劇に視聴者は腹を抱えて大笑いした。いま奈良県民は「令和の三ばか大将」に振り回され、大笑いするどころか大いに悩まされている。

柿の思い出話に浸る知事

奈良が一躍脚光を浴びたのは7月8日に起きた安倍晋三元首相の射殺事件だ。奈良県警が警備計画の下敷きにしたのは事件現場となった近畿日本鉄道の大和西大寺駅前で6月25日に自民党の茂木敏充幹事長が演説した際の「警護警備実施計画」だ。即製の焼き直し実施計画書をまとめ、事件当日の8日朝に警備部 ………

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