恥の上塗り「シリコンバレー1千人派遣」計画

ただでさえ評判が悪い物見遊山の視察団を増やすだけでは、 スタートアップ育成はおぼつかない。

2022年9月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

政府は、今後5年間に計1千人の起業家を米シリコンバレーに派遣する計画をぶち上げた。先の内閣改造で経済産業相を交代する前に萩生田光一氏がわざわざシリコンバレーを訪問して発表した肝煎り政策だが、ただでさえ評判の悪い物見遊山の日本人視察団を増やすだけでは恥の上塗りに終わるだろう。形式や体面ばかり取り繕う日本式ではスタートアップ育成はおぼつかない。新型コロナウイルスの感染拡大前まで、日本企業・団体がシリコンバレーに大挙して押し寄せていた。しかし、目的のない「表敬訪問」を繰り返しては観光客気分で帰って行く「シリコンバレー詣で」は、スタートアップ企業から「時間泥棒」と忌み嫌われ、日本流ビジネスの悪評を大いに広めた。企業の幹部や政治家のアテンドを任される現地駐在員にとって面会アレンジは最も憂鬱な仕事だ。そんなことを知る由もない萩生田氏は7月下旬、シリコ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。